こんにちは。MusicAbility、運営者の佐倉です。
ギターを弾き始めて少し経つと、ふと新しい機材が欲しくなる瞬間がありますよね。でも同時に、まだ1本目も弾きこなせていないのに新しいギターを買うのは早すぎるのではないか、あるいは単なる無駄遣いになってしまわないかと不安になることも多いはずです。
実際、勢いで買ってしまってから後悔したり、置き場所がなくて邪魔になったり、維持費や弦交換の手間が増えて困ったりすることは珍しくありません。
本当に自分にとってベストな購入のタイミングはいつなのか、2本目は本当に必要なのかどうか。そんな悩めるギタリストの皆さんのために、今回は様々な視点からこの問題を深掘りしていきたいと思います。
- 2本目を衝動買いした際に起こりうる具体的なデメリット
- 所有本数が増えることによる維持費や管理コストの変化
- 本当に2本目が必要になる具体的なタイミングと状況
- 失敗しないための賢い選び方と機材の組み合わせ戦略
ギターの2本目はいらない?初心者が迷う心理とデメリット
インターネットで検索していると「ギターの2本目はいらない」という意見をよく目にします。欲しい気持ちはあるものの、その直感はあながち間違いではありません。まずは、なぜ不要と言われるのか、その理由を冷静に見つめ直してみましょう。
衝動買いで後悔する失敗事例
新しいギターが欲しいという衝動は、時として冷静な判断力を奪います。特によくある失敗が、「見た目が気に入ったから」という理由だけで、試奏もせずにネット通販で購入してしまうケースです。
届いてみたらネックが太すぎて弾きにくかったり、予想以上に重量があって肩が凝ったりと、身体的な相性の悪さに気づくことがあります。また、安価な海外製モデルに手を出してしまい、ペグの精度が悪くてチューニングが安定しない、フレットの処理が甘くて指が痛くなるといったトラブルに見舞われることも。
よくある失敗パターン
- 店員さんに勧められるがまま、自分の好みではない「売れ筋」を買ってしまった。
- 1本目と似たようなスペックのギターを買ってしまい、結局どちらかしか使わなくなった。
- 調整(セットアップ)されていない状態で購入し、弾きにくさから挫折した。
こうした失敗を避けるためにも、「なんとなく良さそう」という曖昧な動機での購入は避けるべきです。
維持費と弦交換にかかるコスト
ギターは買っておしまいではなく、所有しているだけでコストがかかる「償却資産」のような側面があります。2本目を持つということは、単純にランニングコストが倍になることを意味します。
最も分かりやすいのが弦代です。たとえ弾かなくても弦は酸化して錆びていくため、定期的な交換が必要です。もしエリクサーのようなコーティング弦を使っている場合、1セットあたりの単価も高くなりますよね。
| 項目 | 頻度 | 単価目安 | 2本所有時の年間影響 |
|---|---|---|---|
| 弦交換(通常弦) | 1ヶ月毎 | ¥500〜 | 年間 ¥12,000〜 増 |
| 弦交換(コーティング弦) | 3〜6ヶ月毎 | ¥1,500〜 | 年間 ¥6,000〜 増 |
| メンテ用品 | 適宜 | ¥1,000〜 | 消費量が確実に増加 |
さらに怖いのが、「弾かないことによる劣化」です。ギターは適度に弾いて振動を与えることが一番のメンテナンスとも言われます。放置された個体は湿気の影響を受けやすく、電気系統にガリが出たり、ネックが反ったりしやすくなります。結果として、リペア費用という思わぬ出費を招くリスクがあるのです。
邪魔になる置き場所の問題
日本の住宅事情において、スペースの問題は切実です。1本のギターならインテリアとして素敵に見えても、複数本になると途端に「在庫」のような圧迫感が出てきます。私も家での練習用にエレキを1本欲しいのですが置き場所の問題でなかなか踏み出せていません。
ギタースタンドを2つ並べれば床面積が削られますし、ハードケースに入れて押し入れにしまえば、今度は出し入れが面倒になって弾かなくなる「死蔵」への道一直線です。また、これからの季節、湿気や乾燥から楽器を守るための管理スペースも2倍必要になります。
もし2本目を迎えるなら、床置きではなく「壁掛けハンガー」や「突っ張りメッシュラック」を活用した垂直収納を検討してみてください。床掃除もしやすく、ネックへの負担も少ないおすすめの方法です。
2本目を買うタイミングの目安
では、いつ買うのが正解なのでしょうか?私が考える最適なタイミングは、「現在のギターに物理的な限界を感じた時」です。
「練習のモチベーションを上げるために買う」というのも否定はしませんが、その効果は一時的なことが多いです。それよりも、「もっと激しい歪みが欲しいのに、シングルコイルだからノイズがひどい」「ダウンチューニングの曲を弾きたいけど、調整が毎回大変すぎる」といった、機材の機能的な制約が上達の妨げになった時こそが、2本目を迎えるべき正当なタイミングだと言えます。
私は2本目のアコギに、マーティンのD-28かギブソンのJ-45が欲しくてめっちゃ聴き比べ動画見てます。(笑)
でもどちらにしろまだギター演奏自体全然まともに弾けないし、このクラスのギターを買うには身の丈が合ってないなと思うので、いつかこの2本(のどちらか)を買って相棒にするために練習頑張っています。
練習の妨げになる決定疲労
意外と見落とされがちなのが、選択肢が増えることによる心理的な負担、いわゆる「決定疲労」です。
ギターが複数あると、練習を始める前に「今日はどっちを弾こうかな?」という小さな決断が必要になります。このワンクッションが、日々の練習に取り掛かるハードルを微妙に上げてしまうのです。特にまだ基礎を固めている段階では、一つの楽器のクセや特性を身体に叩き込む「一本主義」の方が、結果的に上達が早いという考え方もあります。
管理不行き届きの罪悪感
特定のギターばかり弾いていると、弾いていない方のギターに対して「可哀想だな」「弾いてあげなきゃ」という謎の義務感が生まれ、それが練習の集中力を削ぐノイズになることもあります。
ギターの2本目はいらない説を覆すメリットと選び方
ここまでネガティブな側面を見てきましたが、もちろん2本目を持つことには素晴らしいメリットもたくさんあります。あるレベルを超えると、2本目は贅沢品ではなく「必需品」へと変わるのです。
ライブでの役割と使い分け
もしあなたがライブ活動をする、あるいはこれからしたいと考えているなら、サブギターは必須です。これは音色の違いというよりも「リスク管理」の意味合いが強くなります。
ステージ本番で弦が切れてしまった時、演奏を中断して弦を張り替える時間はありません。そんな時、すぐに持ち替えられるサブギターがあれば、パニックにならずにライブを続行できます。プロや熟練のアマチュアが必ず複数本のギターを用意しているのは、このためなんですね。
失敗しないおすすめの選び方
2本目を選ぶ際の鉄則は、「1本目とは明確に異なる役割を持たせること」です。似たようなギターを買うと、どちらかが使われなくなります。
例えば、以下のような組み合わせが考えられます。
| 1本目のギター | おすすめの2本目 | 得られるメリット |
|---|---|---|
| ストラトキャスター(シングルコイル) | レスポール(ハムバッカー) | 太いリードトーンやヘヴィなリフに対応可能に。 |
| レスポール(ハムバッカー) | テレキャスター(シングルコイル) | 鋭いカッティングやコードの分離感を獲得。 |
| ロック式トレモロ搭載機 | ノントレモロ(固定ブリッジ) | チューニング変更が容易になり、変則チューニングに対応。 |
このように、「今の自分に足りない音や機能」を補完する形で選ぶのが、長く愛用するための秘訣です。
予算と資産価値を考慮する
1本目が初心者セットなどの安価なモデルだった場合、2本目は思い切ってグレードアップすることをおすすめします。具体的には、10万円前後のクラスから品質が劇的に向上します。
この価格帯になると、ネックの安定性やフレットの処理精度が高くなり、弾きやすさが格段に良くなります。特に「日本製(Made in Japan)」のモデルは、木工精度が高く、日本の気候にも合っているためトラブルが少ないと言われています。
また、FenderやGibson、国産ハイエンドブランドなどは中古市場での価値(リセールバリュー)が落ちにくいという特徴があります。万が一手放すことになっても、ある程度の金額で売却できるため、実質的な所有コストは安く済む場合があるのです。
パートナー説得の心理テクニック
高額なギターを買う際に家族の許可が必要な場合、「アンカリング効果」を使ってみるのも手です。最初に本当に欲しいものより遥かに高いモデル(例:30万円)の話をして、「さすがに高いよね…」と見せた後で、本命のモデル(例:15万円)を提示すると、「半額だし、それならいいか」と思ってもらいやすくなるかもしれません。
アコギ⇔エレキなど異なる種類を選ぶ
本目として、個人的に強くおすすめしたいのが「エレキギター」「アコースティックギター」(今持っていない方)や、FenderのAcoustasonicのような「ハイブリッドギター」です。
アコギがあれば、アンプに繋ぐ手間なくすぐに弾き始められますし、ピッキングのニュアンスを鍛えるのにも最適です。また、アンプを通さない生音での練習は、夜間の「ちょい弾き」にも便利ですよね。全く違う楽器を持つことで、音楽的な引き出しが一気に増えるのは間違いありません。
ギターの2本目はいらないという迷いへの答え
結局のところ、2本目を買うべきかどうかは、あなたの現状次第です。
- 初心者(歴1年未満):今はまだ不要かもしれません。その予算をレッスン代やメンテナンス費用に回した方が上達は早いでしょう。
- 特定の音が出なくて困っている:迷わず買いましょう。物理的な限界は機材でしか解決できません。
- ライブ予定がある:トラブル回避のために、安価なモデルでも良いのでサブギターを用意しましょう。
そして、すぐには買わなくても私のようにいつかグレードの高いギターを買うという目標として練習を頑張るっていうのもいいと思います。
「ギター 2本目 いらない」と検索してこの記事にたどり着いたあなたは、とても堅実で賢い方だと思います。だからこそ、単なる衝動買いではなく、自分の音楽生活をより豊かにするための「投資」として、最高の一本を選んでくださいね。
まとめ:2本目購入のチェックリスト
- 現在のギターでは出せない音や機能があるか?
- 保管場所や維持費のシミュレーションはできているか?
- 1本目とは異なるキャラクターのモデルを選んでいるか?
- 「練習から逃げるため」の買い物になっていないか?
この記事が、あなたの背中を押す、あるいは踏みとどまらせる良いきっかけになれば幸いです。
※本記事の価格やリペア費用は一般的な目安です。正確な情報は各楽器店や公式サイトをご確認ください。

